〜攻めCOM(こみ)ダンジョン〜
ドルルルアーガ
STORY
 now constructing...
FEATURE
 それまでの作品とはまったく趣が異なる、カード+戦略バトルのゲームボーイ用ソフト。ゲームの開発に当たったのは『ファミスタ』シリーズでも知られるKISSYこと岸本好弘。イラストは漫画家の金澤尚子が担当している。

 システムはかなり特異で、いわゆる『マジック:ザ・ギャザリング』や『カードヒーロー』のようにカードだけでバトルを形成するのではなく、自分の持つ行動手段をカードで所持している形になる。
 基本的に、バトルの舞台は自分と敵とのダンジョンで、その両方のダンジョンが何ヵ所かのワープホールでつながっている。自分も敵も、目的は相手のダンジョンに潜入して、標的を奪取すること。つまり、いわゆる「スポーツとしての雪合戦」のようなルールなのだ。
 ただ、自分も敵も相手を妨害するための手駒、また体力回復や自身の強化などのさまざまなアイテムを、カードとして所持している。そこがカードゲーム的な要素で、ゲーム開始前に自分のダンジョン内に手駒を配置するほか、ゲーム中にカードを使用することでクリーチャーを呼び出したり、対戦においてカードを賭けたり、またゲーム中にも「カードを投げて離れた場所で効果を発動させる」といったこともできる。

 ゲームはカードゲーム特有の「ルールをおぼえるまでの難しさ」は多少あるものの、ルールそのものが普通のカードゲームとくらべ複雑ではなく、そのうえゲーム中のチュートリアルでわかりやすく覚えられる。またアクション性もなく(移動時は『不思議のダンジョン』シリーズのように敵・味方が交互に行動を行う形式)、実際に遊んでみると一見難しそうなゲームながら、じつは敷居が低いことがわかる。

 ストーリー面でも、舞台が「『ドルアーガの塔』から100年後」ということで外伝的なノリかと思いきや、じつはわりと正統的な続編であったりする(このへんまだ解いてないので詳しくは不明)。
 いままでのシリーズとは製作スタッフがまったく異なるため、ドルアーガシリーズの続編としての味わいはやや薄い。しかし、ゲームとしてはなかなかよく考えられているので、ドルアーガシリーズから離れても楽しめる作品ではある。ドルアーガシリーズの最新作として、また独特のシステムを持ったゲームとして、どちらの視点からでも楽しめるゲームといえるだろう。
RELEASE
2000.12.15. for GAME BOY(COLOR)